佐藤直曉(なおあき)プロフィール

佐藤直曉(さとう なおあき):ペンネームです。
本名:佐藤直人

私はリーダー育成を中心テーマとしている作家です。
元々は経営コンサルタントでしたが、
10年ほど前から物書き主体になりました。

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略歴

 1952年生まれ

 慶応義塾大学管理工学科修士
 スタンフォード大学経営学修士(MBA)

 ボストン・コンサルティング・グループおよび野村総合研究所
 にて経営コンサルタントとして、企業戦略立案に従事

 独立して、企業コンサルティングおよび
 老人介護事業や高齢者福祉問題の調査・研究を行う

 現在は、「リーダー育成教育」を中心とした著述業を営む。
 
 2013年より、長年のホームページ作成経験を活かし、
 個人事業主向けのホームページ作成代行をデザイナーと組んで始めました。

著書

『リーダーの人間行動学――人間を見る力を鍛える』(鳥影社、2010)
『リーダー感覚』(鳥影社、2007)
『リーダーの暗示学』(鳥影社、2005)
『暗示型戦略』(鳥影社、2003)
『伝動戦略』(鳥影社、2002)
『 先見力訓練法』(文芸社、2000)

なぜ私が人間を観る力をつけることをお勧めするのか

私の実感

L研リーダースクールでは人間を観る力を強調していますが、具体的にどんなことを勉強するのか、理解しにくいところがあると思います。そこで、私の経験談をお話いたしましょう。

私は20代から30代のはじめにかけて、経営コンサルタント会社で企業戦略の立案に従事しました。分析技術にはそれなりに自信があり、提案はよいものだと思っていました。ところが、その提案がなかなか受け入れられないのです。

対人関係がまずいのか、人とスムーズに意見を共有できないのだろうか、などとずいぶん悩みました。技術だけではだめで、人間をもっと理解しないといけないと思うようになったのです。それには、もっと人とうまく和すことを考えるべきかなと思いました。でも、私は酒は飲めないし座もちも悪い。困ったあげく、自分のデメリットは横に置いておき、それを補えることがないかを考えだしました。

その結論が、人間がどういうときに動くのかを学ぶとことでした。そして、それがいまの、「人間を観る眼を養う」ということにつながったのです。

効果

これは私にとっては実に大きかった。酒席や接待の席を設けるようなことをしなくても、一緒に仕事をしていけば自然と人と仲良くなれたし、仕事もスムーズに運ぶようになったからです。この人の精神状態はいまこうだから、ここでこういう提案をしてあげればとても役立つに違いない、というようなことがさっと分かるようになったのです。

営業にも役立つことがずいぶんありました。ある会社に企画書をもっていったところ、担当者がなんとなく不安そうな顔をしているのが分かりました。そこで、彼を安心させるために、役にたちそうな参考資料をつけ、私の実績をつけるなどの工夫をしました。彼に好まれる企画書の体裁も考慮に入れてつくりました。案の定、担当者は安心して受注をしてくれ、仕事は順調に進みました。

私の夢:人間研究を広めたい

相手の考えていることがある程度推測がつけば、仕事を進める上でとても有利です。そこで、私はさらに人間についての研究を進め、現在に至っております。ある意味で、人間を研究するなど途方もないことです。私などたいしたことはできませんが、これまで私が経験したことをお話すれば、いくらかはお役にたつと考え、日々研究を進めています。

若い方のなかには、専門技術を磨けば有能なビジネスマンにすぐなれると思う人が多いのではないでしょうか。たしかに、それは一見すると手っ取り早い手段に見えます。私もそうでした。しかし、ある程度社会で働いていけば、技術で人を動かそうとしても、人は動かないと分かってきます。本当に大事なのは、人間を理解することだと分かってきます。

私としては、経営に関する専門技術――営業技術、マーケティング技術、財務技術、生産技術、システム技術というような専門技術――を志向する人たちにも、是非人間を観る眼を養っていただきたいと思っています。必ず効果があります。

人間分析能力の高いリーダーを育成したい

リーダーの定義は、「ついてくる人がいる」ということです。言い換えれば、リーダーは、人に仕事をしてもらえないと困るのです。そこで、リーダーには次のような能力がもとめられます。

  • 組織を動かす能力
  • 個人を適切に動かす能力
  • 担当する分野の専門知識

そのようなう能力と人間を観る能力とは、密接にかかわっております。

人間を観る能力は必ず役立つ

たとえば部下を指導するときには、指導スキルが必要なのは当然ですが、その前提として部下の特性を正しく評価できる眼がなければなりません。そうでなければ、適切な指導などできないでしょう。

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また、組織を動かそうとすれば、経営戦略、人材戦略、財務戦略などの知識が必要です。たとえば経営戦略でいえば、幸いにも昔に比べて、いろいろな戦略手法が世の中に普及しております。けれども、私はちょっと待ってくれよ、と言いたいのです。

せっかくのよい戦略案も、人間がどう動くかをよく考えないと、組織のなかで人間が活かしきれません。たとえば、リストラ策を考えたら、組織はものすごく抵抗します。どんなに戦略案が正しくても、それだけでは組織を変えることはできません。



ですから、どうしても人間を観る能力、いや人間の理解が必要なのです。もちろん、リーダーといえども固有技術をないがしろにすることはできません。固有技術とは営業課長なら営業のスキルであり、財務管理者なら財務の専門知識です。これらの知識や実践力が必要なのは当然のことです。

ただし、専門家としてならともかく、リーダーとしてはそれだけでは機能しませんね。やはり人間を観る力や人間に対する理解力が必要だと私は思います。

結局、組織や社会というのは人間が活動した結果なのです。金融マネジャーにいくら金融の専門知識があったとしても、株や金利が上がり下がりするのは、投資家の心理によるのです。ですから、人間心理がわかっていなければ、より的確な判断ができるはずがありません。

だれも教えたがらない人間を観る能力

ところが、人間のことについては、多くの経営教育機関はあまり熱心に触れようとはしていません。アメリカのビジネススクールでも、この分野についてはあまり力を入れていないと思います。理由は簡単。それはたいへん難しいことだからです。そんな面倒なことより、どうやったら利益が出せるか、財務内容がよくなるかといった経営手法ばかり教えたがります。

勉強する方もそちらを求めます。しかし、今日のアメリカの状態は、このような教育方針とも関係があると、私は思っています。日本人のなかにはアメリカの真似をするのが好きな人が結構おります。年配者ほどそうかもしれません。しかし、私は日本はもっと別の道を進むべきだと思っています。日本にはこの分野について非常に優れた研究蓄積があります。これまで私は長い間その勉強をしてまいりました。そして、その知識をいかして、コンサルタントとして活動してきました。

現在は、コンサルティング活動は休止して、自分が学んだことをまとめて世の中に普及させたいと考えています。私としては私の意見にご賛同いただけるかたたちと力を合わせて、さらに人間の研究を進めてまいりたいと思っております。

人間を観る力がつけば、それだけでメリットになることを知ってほしい

昨今の厳しい経済環境下で、多くの人が何か特色をもちたいと考えあぐねていることでしょう。しかし、私の経験では、サラリーマンに「あなたの特技はなんですか、特徴はなんですか」とたずねても、即答できる人はそう多くいません。特に大企業にいると、案外専門知識を獲得できないと、私の友人などはよく言っております。

ですから、もし人間に興味がある人なら、それはとても大きなメリットになる可能性があると、自信をもってください。従来ですと、「人間に強い」と自分では考えていても、ではどう強いのか、はっきり表現できなかったと思います。しかし、私と一緒に学んでいかれれば、そのあたりが明確になり、自分の強みをはっきり認識できるようになります。

人間分析能力が高い人は、社会を生き抜く上で大きなメリットになります。