たまにはコーチングから題材を選んでみた4

今日が、コーチングの人たちが分類する人間タイプについての最後です。

私から見ると、いろいろと欠点があるように思えます。

単純化して物事を見ることにはよい面もありますが、弊害もあります。

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別のコーチングの方の意見を今日は紹介しましょう。もう一度4種類の説明を載せて起きます。

引用:コーチング|「4つのタイプ分け」私見

典型的特徴とされるのは:

・コントローラー・タイプ
行動的で、自分が思った通りに物事を進めることを好む。過程よりも結果重視。物言いは単刀直入。ペースが速い。こわおもて。他人から指示されることが何よりも嫌い。

・プロモーター・タイプ
オリジナルなアイデアを大切にし、人と活気あることをするのを好む。自発的でテンションが高い。楽しさこそが人生。新しいことを立ち上げるのは得意だが、あきっぽい。細かいことはあまり気に留めない。

・アナライザー・タイプ
行動の前に多くの情報を集め、分析し、計画を立てる。物事を客観的に捉えるのが得意。完全主義的なところがあり、ミスを嫌う。人との関わりは慎重で、感情はあまり出さない。

・サポーター・タイプ
人を援助することを好み、協力関係を大事にする。人の機微に敏感で気配りに長ける。ノーと言えない。自分の感情は抑えがち。人から認めてもらいたいという欲求が強い。

自己主張が強くて感情が出にくいのが:「コントローラー」
自己主張が強くて感情が出やすいのが:「プロモーター」
自己主張が弱くて感情が出にくいのが:「アナライザー」
自己主張が弱くて感情が出やすいのが:「サポーター」


問題はなぜ4種類なのか、ということです。

自己主張と感情が出る(出ない)の2X2。この2変数をなぜ選んだかはわかりませんが、彼らの価値観から生じているのでしょう。

どうやら、これは典型的なアメリカ人的発想ではないにか。ダイコトマイズの発想です。割り切りの発想。

物事を単純化して見ようとすると、時々こういうことが起きます。たとえば「自己主張が強くて感情が出やすい」タイプにも、さらにいろいろあることに気がつかなかったのが失敗。

アメリカ人5種の割り切りのよすぎが、裏目に出たか。もっとも、それをそのまま受け売りする日本人はもっとどうかと思いますが。

別の言い方をすれば、「自己主張」と「感情表出」は、表面的な人間行動現象であって、人間行動を突き動かす本質的要素ではないということです。

それにしても、なぜ捻れ型7種的特質が無視されたのか。アメリカでは最も嫌われるタイプだからでしょうか。

7種は猪突猛進。すぐ突っかかる。合理的な考えをとることをしない。すべてそのときの勢いで決める。

こんなのは、アメリカ人の5種にとって、いまわしい者以外のなにものでもない。しかし、こういう合理的計算のない行動が、事態を変転させることもあるのです(結果オーライかもしれませんが)。

新しいことを起こすには、捻れ型的気分が含まれないと難しいと思います。合理性だけで考えていたら、新奇なことなんかうまくいかないことばかり目につく。

Finance畑の人が経営者になって、凋落したアメリカの会社は多々あります。ポラロイド、ヒューレットパッカード、コダックなどもそういうことがあったのではないでしょうか。アップルもジョブズの追放後はそんな感じだったのではないかと思います。

そのたびに、MBAを輩出するビジネススクールが非難されますが、数字だけ見ていると新しい事業は、なかなか手をつけられるものではない。

さて、アメリカには少ない9種なども、彼らにとってはバカかと思える人種で、ものの数に入れられないでしょう。

9種というのは完璧主義者で超こだわり派。アメリカ人の大ざっぱな品質管理法なんかとは相容れないでしょう。

95%の品質が管理されていればよし、とする発想ではね。もっとも、ロケット産業なでは6桁の9などと言われていますから、産業によるかもしれませんが。

5種の世界では確率論が幅をきかす。リスク分散もそういうことでしょう。

ベンチャーキャピタルなんぞは、「うまくいくかわからない」ベンチャープロジェクトをたくさん抱えていて、そのうちどれか一つでも当たれば大もうけ、という仕組みにしてある。

もっとも、「よく知らないものにいくら分散しても、それはリスクを分散したことにはならない」とは、大御所バフェットさんの名言。

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感受性分析の方は、人間の肉体的特性から分類しています。腰椎5つそれぞれに特質があって、そのどれに重心がかかりやすいかで、行動特性が変わります。

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また、こちらの人間分析学ブログがなぜこういうことが言えるのか、そのネタというか、原点ということになります。

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◆初めての方に

人間の価値観には10種類あります。そのどれを重視している人かを見極めると、リーダーシップが格段につきます。

コミュニケーションスキルと感受性の知識を併せ持つことが、これからのリーダーにとって、たしなみになるということです。

例題:いつも言っていることなので、よくご存じの方にはおわびします。

船が座礁してしまい、乗客は救命ボートに乗り移ろうとしました。ところが、人数が多すぎて、何人かは岸まで泳いでいかなければなりません。どうやって説得するか。

イギリス人には
「ジェントルマンらしく行動してくれ」

ドイツ人には
「船長の命令である」

イタリア人には
「君は飛び込むな」

アメリカ人には
「保険に入っているから大丈夫」

日本人には
「みなさん、泳いでいますよ」

傑作なジョークですよね。いつも笑ってしまいます。

しかし、これはなかなか含蓄のあるジョークでもあります。つまり、人間は何によって動かされるかということなんです。

結局、人間はすべて合理的に行動しているのです。ただ、その合理性が他の人と一致しないだけなのだと思います。

その合理性とは、結局のところ価値観といえます。何を大事にしているか、ということです。

イギリス人は社会的名声をとても大事にしている。

アメリカ人は経済的利益をとても重視しています。

日本人は、組織の中での調和を重視しています。

これは人間の価値観の類型です。ですから、日本人のなかにも、イギリス人的価値観やアメリカ人的価値観をもっている人が当然おります。

ですから、説得のためにコミュニケーションを行おうとするとき、相手の価値観をしっかり認識しないと、まるで外国語で話しかけるようなことになりますね。
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体癖論の感受性理論をベースに、歴史上の人間(探険家スコット、乃木希典、大村益次郎、ショパンとサンド、空海と最澄)の行動分析を通じて、感受性の解説を行っております。営業折衝や対人折衝にとても役立ちます。一部立読みが可能です。
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■こちらも併せてお読み下さい。
リーダーのコミュニケーションスキルに関する参考書籍
『リーダー感覚 人を指導する喜び』(鳥影社)
ほめる訓練から説得の作法、リーダーの条件などについて詳しくまとめています。L研リーダースクールでは、実践的な研修を用意していますが、そのテキストです。

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Tag: 人間分析概論
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