感情が出ない人、あれこれ

感情が出ない人と世間で言いますが、そうそう簡単ではない。これにも、実はいくつかの種類があると思います。

第一は、そもそも感情が希薄な人。第二は、本当はたいへん感情的な人なのですが、それを抑えるのが「得意」というか「好き」な人。第三は、感情を表に出せない人。

少なくとも、これくらいの分類はあるでしょう。

まず、そもそも感情が希薄な人。これは、上下型と呼ばれる人たちで、学者や研究者に多い。理性的に見える人たちです。スタートレックのミスター・スポックみたいな人でしょう。

彼らは、世間体に非常に敏感で、世間で自分がどう見られているかがすごく気になる。

「ジェントルマンらしく振る舞え」と言われて言うことを聴くのはこのタイプ。

次に、本来感情的なのに、それをじっと抑えるのが得意な人。これは前後型5種で、何事も利害損得が先にきて、感情は抜き。

そのため、すごく冷酷に見えるときがありますが、感情がないわけではない。

いや、感情はたいへん旺盛なのです。だから、タガがはずれたときの憤怒たるやたいへんなもの。織田信長はこのタイプ。

最後の、感情を表に出せないタイプ。左右型4種。表に出さないのではなく、出せないのです。日本女性には多い。世間では良妻賢母と見られています。

このタイプの人の場合、感情は嫌なことの方に強く反応します。うれしいこと、楽しいことは長く続かず、嫌なことはずっと心に残る。しかも、それがあまり表に出ない。感情の起伏が少なく、さざ波のような感情という感じでしょうか。

しかし、感情には表れなくとも、身体にははっきり出ます。下痢とか腹痛とか。明日の試験が嫌だ、明日はいやな人に会わないといけないーーこんなことがあったら、すぐ胃がおかしくなる。拒食症もこのタイプに多い。

感情が表に出ないからもういいのかと思っていると、十年位して、
「あのとき、あんたはひどいことをした」と亭主をなじる。

これには亭主はびっくり。「今頃なんで?」

感情の出ない人

「知はいつも情に一杯食わされる」

ーーーラ・ロシュフコー


◆初めての方に

人間の価値観には10種類あります。そのどれを重視している人かを見極めると、リーダーシップが格段につきます。

コミュニケーションスキルと感受性の知識を併せ持つことが、これからのリーダーにとって、たしなみになるということです。

例題:いつも言っていることなので、よくご存じの方にはおわびします。

船が座礁してしまい、乗客は救命ボートに乗り移ろうとしました。ところが、人数が多すぎて、何人かは岸まで泳いでいかなければなりません。どうやって説得するか。

イギリス人には
「ジェントルマンらしく行動してくれ」

ドイツ人には
「船長の命令である」

イタリア人には
「君は飛び込むな」

アメリカ人には
「保険に入っているから大丈夫」

日本人には
「みなさん、泳いでいますよ」

傑作なジョークですよね。いつも笑ってしまいます。

しかし、これはなかなか含蓄のあるジョークでもあります。つまり、人間は何によって動かされるかということなんです。

結局、人間はすべて合理的に行動しているのです。ただ、その合理性が他の人と一致しないだけなのだと思います。

その合理性とは、結局のところ価値観といえます。何を大事にしているか、ということです。

イギリス人は社会的名声をとても大事にしている。

アメリカ人は経済的利益をとても重視しています。

日本人は、組織の中での調和を重視しています。

これは人間の価値観の類型です。ですから、日本人のなかにも、イギリス人的価値観やアメリカ人的価値観をもっている人が当然おります。

ですから、説得のためにコミュニケーションを行おうとするとき、相手の価値観をしっかり認識しないと、まるで外国語で話しかけるようなことになりますね。

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Tag: リーダーシップ
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